坂の町として知られ、古き良き時代のノスタルジックな風土を備えていることから、数多くの映画やドラマの撮影地としてしても名高い尾道市。
その尾道市の中心地近くの、沖合で尾道住吉花火まつりが開催されます。
尾道の空を盛大に彩る13000発もの花火が県内、県外から多くの観覧客を引きつけ、県内では広島市の「広島みなと花火大会」に次いで賑わう花火大会。
尾道の花火祭は、打ち上げ場所近くの住吉浜にあった海産問屋の商売繁盛、海上交通の要衝であった尾道水道での航行安全を願って始められたもので、江戸時代から続く大変歴史のある行事でもあります。
3発の号砲を合図にお祭りがスタート。派手なスターマインや早打ち、名物でもある水中花火は水上に半円状の花を開かせる様は華麗の一言。
千光寺山展望台へのロープウェイは、夜間までの運行が実施され豪快な花火を高台からゆっくり眺めることが出来ます。
花火はクライマックスを飾るものの、神賑行事の一つなので花火の前後には神興陸上渡御や海渡御などが行われ当地では朝から大賑わい。
ここではオススメの観覧スポットと駐車場情報について記述してみます。
開催日時 | 2019年7月27日(土曜日) 19:30~20:30 |
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花火打ち上げ場所 | 尾道水道の海上 尾道自由大学の正面 |
打上数 | 約13000発 |
備考 | 荒天の場合は翌日に順延 |
公式 | おのみち住吉花火まつり |
目次
定番の観覧スポット、穴場のスポット
おのみち住吉花火祭では、大規模とも言える花火大会なのですが意外なことに有料観覧席が用意されていません。
そこで観覧する人々は打ち上げ場所付近でブルーシートを敷き場所取りをしたり、少し離れた場所から花火を楽しむことになります。
それらのポイントはいくつか存在するので、紹介してみます。
また会場付近では場所取りに関して細かく、厳しい規制措置が存在するので、間近で観覧される方は 公式サイトを熟読する必要があります。
- 見出しの番号と地図の番号は同じです。
① 住吉浜
住吉神社の東側、花火打ち上げ地点が目の前にあるので、大会の臨場感を迫力満点で味わうことの出来るスポット。最も人気があり熾烈な場所取りが繰り広げられる場所でもあります。
それゆえに住吉浜一帯では場所取り規制が実施され、当日の16時までの場所取りを禁止され勝手にブルーシトーで占拠しても撤去されてしまいますので注意。詳しくは公式サイトのトップページに場所取りに関する詳しい内容が記載されているのでそれを参照。
下の左側の写真は花火打ち上げの1時間前に撮影されたもので、住吉浜の状況がわかります。ごらんのとおり凄まじい混雑が発生しますのでよくよく検討してみてください。
おのみち住吉花火の打ち上げまで約1時間となりましたが、にわかに雨が降り始めました 。打ち上げの頃にはやみそうです。#尾道 #onomichi #花火 pic.twitter.com/8yFFBZauSp
— 🌸尾道観光協会[おのなび](広島県) (@ononavi) 2017年7月22日
②③ 尾道商工会議所の周り・商工会所から尾道渡船フェリー乗り場付近まで
こちらも住吉浜と同じで抜群のビューポイント。商工会議所の駐車場については場所取り規制が設けられていますが、建物周りの歩道については前日の17:00から場所取りをしても大丈夫です。
ただ岸壁外側の階段部では転落防止のため観覧禁止。
また会議所から尾道渡船フェリー乗り場手前までの港湾に面した通路も大人気スポット。
④ 海岸通り(シーサイドライン)
尾道渡船フェーリ乗り場の埠頭~向島行き福本渡船渡場付近までの海岸通りも花火が良く見えるポイントで、混雑必至のラインでもあります。
⑤ 駅前緑化公園
駅前緑化公園~尾道駅前の真南あたりまでの海沿いの歩道も人気スポット。特にしみず食堂裏のエリアは沖合にやや突き出したポイントなので、見晴らしが素晴らしく大変混み合います。
こちらも大会当日の16:00から場所取りを許可されているので注意。また海岸最前列の木張りの歩道から1mは場所取り禁止となっています。
⑥ 千光寺公園頂上展望台
尾道駅の北東にある大宝山 千光寺。この千光寺の北西に展望台があるのですが、こちらも人気の観覧スポットとして知られています。
打ち上げ場所からやや距離があるのですが、花火全体を高台から一望できるので、光の華を存分に堪能できるかと思います。また展望台だけでなく平地につながる坂からも良く見えるポイントがあるのでぜひ探してみてください。
昨日の尾道住吉花火
— 県北の旅人やまちゃん (@00_kunosima) 2017年7月22日
千光寺の西展望台から撮影
尾道の花火は、尾道水道いっぱいに打ち上げられる水中花火とスターマインが特徴なので高台から尾道大橋をバックに撮ってみた。#onomichi #尾道 #花火 #花火大会 pic.twitter.com/Vl0ol27gJw
昨晩の尾道住吉で開催された花火大会。
— ざりがに (@satosato_c) 2017年7月23日
千光寺近傍の坂より撮影。花火と夜景を一気に堪能。絢爛豪華で眼福。#おのみち住吉花火まつり#千光寺#花火#広島 pic.twitter.com/j9pswGRzaP
千光寺展望台に行くまでにはいくつか方法があるので整理しました。
- 千光寺山ロープウェイを使う:ふもとの山麓駅からロープウェイが出ているので楽にアクセスできます。大人は片道320円で往復券を買うと500円。子供は160円で往復券は250円。
- 車でアクセス①:公園の北側からアクセスするのですが突き当りの売店付近の駐車場があります。1回の利用で600円。
- 車でアクセス②:展望台からは遠いのですが千光寺山の北西に千光寺グランド駐車場をいうパーキングがあります。この駐車場は無料で使用できるので空いていたら使ってみましょう。
- 徒歩で向かう:徒歩ですと麓から30分ほどで到着できます。坂道の連続なので厳しい道程なりますが、坂の町の醍醐味を味わえ、街の生活風景も楽しめるかと思います。
広島旅行まとめ①
— ぼんこ@結婚式準備中 (@boncoNY) 2019年3月12日
一日目は尾道さんぽ。諸々予定変更もあって、徒歩で千光寺から展望台まで登りました……! 坂の町とは聞いてましたが、基本急勾配……!
でもその勾配のおかげで見下ろすと見晴らしがいい!早咲きの桜もチラホラ咲いてました😊
あと、何匹も猫に遭遇! みんな人懐っこいなぁ。 pic.twitter.com/UVmF4LdsKT
⑦ 鳴滝山展望台
尾道駅の北西方向、尾道市吉和町にある山の展望台。距離にして7kmほどもある場所ですが穴場スポットとして知られています。
かなり遠いので肉眼ではなく写真撮影向きの場所となります。
⑧ 向島
尾道渡船により本土から出発して、到着地点の向島兼吉付近も観覧スポット。
料金は大人100円、子供50円とお手頃価格。ダイヤについてはこちらから
それなりに混みますが、本土側と比較すればかなり空いていると言えるのでオススメ。
海を渡って向島で観覧
— ムギ1 (@ebiflybutsukenz) 2018年7月28日
人もそこまで多くなくて近くでがっつり見えた!
あと風下でむちゃくちゃ花火の残骸が雨あられのように降ってきたけど…w pic.twitter.com/6Bk12ZPQJ4
交通規制について
尾道市では花火大会開催に合わせて乗用車の道路交通規制を実施します。
西側は尾道駅前交差点、東側は防地口交差点まで。国道2号線の2つの交差点から南の方向に、海に挟まれた区域が規制されます。
向島でも規制は行われ、3箇所の区域で予定されています。いずれも18:00から規制が開始されます。
詳しくは以下のリンク先から確認をお願いします。
臨時開設の無料駐車場
花火大会の当日は臨時で駐車場が設けられます。
本土側で8箇所、1500台収容。向島で2箇所、1100台収容。
合計で2600台分もの駐車スペースが用意されることになります。車で来訪の際には以下のサイトより所在地についてご確認ください。
また向島地域無料駐車場の「こころ」以外の駐車場は、花火打ち上げ会場までの距離がかなりあります。
例えばベイタウンエリア内の日工(株)駐車場から住吉神社までの距離は3.8km。徒歩にして50分ほどでして、なかなか歩ける距離ではありません。
本土側は山陽本線の東尾道駅から尾道駅へ向う手もありますが、一番近いフジグラン尾道駐車場からでも1kmはあります。
そこで駐車場付近からはシャトルバスが運行されているので、それを利用するのが良いでしょう。そちらについても以下の公式サイトを参照ください。
オススメの駐車場
尾道市では臨時で2600台分の駐車場が用意されています。
収容力としては十分に思われるかもしれませんが、花火大会当日は約30万もの人々が花火を求めて大挙してきます。もちろん交通手段は乗用車だけではないのですが、車で訪れる方も少なくなく例年、駐車場が溢れてしまうといいます。無料駐車場を利用するにはなるべく早めに現地に到着する必要があります。
どうしても無料の駐車場を利用したい方は、向島側に移動すると空きがあるかもしれません。本土からしまなみ海道で普通車の場合300円かかりますが、試しに向かってみるのも良いかもしれません。
本土側で無料駐車場の利用にあぶれてしまった場合は、有料駐車場を利用するしかありません。
有料駐車場も運営場所により料金体系が様々。更に駐車場の殆どは規制区域内にあります。そこで以下ではなるべく料金の安いおすすめの駐車場を規制区域外から探してピックアップしました。
- おすすめの番号と駐車場の番号は一致しています。オススメ番号は勧めたい順ではなく、順不同です。
駅前港湾駐車場
尾道駅の南西にあり住吉神社までの距離は1.2km。
1時間で200円ほどと時間貸し料金は安いですが、上限が2000円と高価。
料金詳細 | 最初の1時間は210円 その後30分で100円 当日いっぱいの最大料金は2000円 |
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車室制限 | 全長5m・全幅1.8m・全高2.2m |
駐車台数 | 230台 |
住所 | 尾道市西御所町5 |
公式 | 尾道市観光協会 |
市営ベルポール駐車場
尾道駅前で運営されている市営の駐車場。料金体系は1時間で210円。料金上限は高めで2470円。
料金詳細 | 最初の1時間は210円 その後30分で100円 当日いっぱいの最大料金は2470円 |
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車室制限 | 全長5m・全幅1.8m |
駐車台数 | 199台 |
住所 | 尾道市東御所町1-10 |
公式 | 尾道市観光協会 |
大宮パーキング
海岸部の住吉神社まで約1kmの場所にある駐車場。 料金は30分で100円と相場ですが、料金上限がまるまる1日借りて1000円と安いのが魅力。
料金詳細 | 常に30分で100円 入庫から24時間以内の利用で最大料金は1000円 |
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車室制限 | 全長5m・全幅2m・高さ3.8m |
駐車台数 | 10台 |
住所 | 尾道市東久保町13-15 |
公式 | 尾道市観光協会 |
NPC24H尾道天満町パーキング
尾道駅の裏側にある駐車場で、住吉神社まで1.5kmほど。
時間貸し料金は60分で200円と相場。料金制限も1200円と安くはないのですが、これでも相場を大きく下回っています。
料金詳細 | 常に60分で200円 土日祝日は入庫から24時間以内の利用で最大料金は1200円 |
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車室制限 | 全長5m・全幅1.9m・高さ2.3m・重量2t |
駐車台数 | 5台 |
住所 | 尾道市東久保町13-15 |
公式 | 日本パーキング |
B-Times天満町
尾道駅の裏側にある駐車場で、予約サイト経由で利用できます。
料金ついてですが花火開催日は土曜日なので、1日800円で利用できます。
尾道周辺でも最安クラスで車室制限も問題ないので空きがありましたら、ぜひ利用してみてください。
料金詳細 | 1日借りて600円。土日祝日は800円。 |
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車室制限 | 全長5m・全幅2.4m |
駐車台数 | 2台 |
住所 | 広島県尾道市天満町4-17 |
公式 | B-Times |
B-Times古浜町
尾道駅までの距離は約2km。
料金体系は1日限りの利用で400円。土日祝日は700円と割高になりますが、それでも尾道駅周辺では最安かと思います。
通常の土日でも予約に空きがありますが、花火大会当日は埋まる可能性もあるので予定が決まり次第に予約を入れたほうが良いです。
会場まで遠いのが難点ですが、現地で観覧場所を探す方は駅に向かいつつ良いスポットを探すのも手でしょう。
料金詳細 | 1日借りて400円。土日祝日は700円。 |
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車室制限 | 全長5m・全幅2.4m |
駐車台数 | 複数台 |
住所 | 尾道市古浜町1-12 |
公式 | B-Times |
おわりに
おのみち住吉花火まつりに何度か参加されている方は、勝手が分かっているので準備も余念がないかと思います。
ただ初めての方などは、現地の状況がどうなっているのか気になるのではないでしょうか。
そのような際にはラジオの利用が便利。
地元の放送局「FMおのみち」では大会当日に特別番組が編成され、会場付近の渋滞状況や駐車場の空き情報を発信しています。
車でのアクセスの際には、特に役立つかと思いますのでぜひご活用ください。
周波数は79.4MHzです。
尾道のFMは花火の実況放送するんだね。今は渋滞情報や駐車場の混雑状況を放送してる。花火の放送は近くにいても良く聞き取れないから尾道のFMはとても便利だ。宮島の花火大会の実況放送もどこかしてくれたら便利なのにね。
— USACO (@usaco_3) 2010年8月7日