祇園祭の概要とオススメの駐車場について

祇園祭は1100年以上にもわたる歴史を持った、京都市のお祭りです。

最も見物客が訪れる日でもある山鉾巡行の豪華絢爛な佇まいは広く知られたところ。2014年から統合されていた「前祭」「後祭」が分けられて本来の祇園祭に型に戻りより一層多くの観光客が訪れています。

祇園祭のメインと鳴る神事は八坂神社の神輿が市内中を巡る神輿渡御が最も有名な「神輿神事」。そしてもう一つは住民の方々が中心となって町ごとの山や鉾を曳いて練り歩く「山鉾行事」となります。

これらを中心とした行事が7月1日から7月31日の1ヶ月間に渡って行われるのが祇園祭。

この記事では祗園祭についての簡単な説明とオススメの駐車場を紹介していきたいと思います。

祇園祭のはじまり

「祇園祭」は京都市東山区にある神社「八坂神社」の祭礼。

八坂神社の主祭神は出雲でヤマタノオロチを退治したとして有名なスサノオノミコト。男性なら荻野真作の人気漫画「孔雀王」で登場するのでよく見知っているかもしれません。主人公が最強の神であるスサノオの神力を操り、強大な魔物や敵対する神々と戦う物語ですね。

スサノオノミコトのほか、妻であるクシナダヒメ、そしてその子供でたちである八柱御子が祀られています。7/17の神幸祭と7/24の還幸祭に登場する神輿にはそれぞれに神の分霊が乗るとされています。

祇園祭は平安時代を源とする祭。当時流行した疫病を追い払うため神事を行ったのが始まりと言われています。

神輿渡御と山鉾巡行

祇園祭で最も盛り上がる行事が7/17と7/24に行われる「神輿渡御」と「山鉾巡行」。

特に山鉾巡行は世界遺産にも登録されており海外からも一目見ようと多くの人々が見物にやってきます。

山や鉾には著名な作家による絵画や彫刻品などの懸装品、海外から取り寄せたタペストリーなどを豪奢に装飾。前祭、後祭ともに山鉾町を囲む御池通、四条通を33基の山鉾が道を清め祓いながらゆっくり進みます。

夕方には神輿渡御がはじまります。7月17の神幸祭では八坂神社から祭神を乗せた三基の神輿が四条御旅所に奉安されます。7月24日の還幸祭では四条御旅所から八坂神社へと異なるルートで戻っていきます。

雅やかな山鉾巡行とは一変して、屈強の男たちが2tにもなる神輿を担ぎ、7km(還幸祭は11km)もの道のりを力強く進む様は必見。

宵山について

7月14にちから16日、そして7月21日から23日にかけての3日間は宵山と呼ばれる期間になります。

巡行に向けての準備とも言えるもので豪華な装飾を山や鉾に取り付け、一部を覗いて初めて一般に公開されます。

柔らかな光を放つ駒形提灯が飾られた山鉾の風景は、京都の夏の風物詩。



この宵山期間の7月15日、16日には山鉾町の一部が歩行者天国に変わり、数多くの屋台が並ぶため大変な賑わいを見せます。

道路規制について

祇園祭では開催期間中に規制区間が設けられます。規制実施日は7/10~7/28にまで。

日にちや時間帯によって規制区間が目まぐるしく変更され、かなり複雑な内容となっていますので付近まで車でのお越しの場合は特に注意が必要。

おおむね規制区間は八坂神社から烏丸通りにかけての四条通が進入禁止の規制になったり、歩行者専用道路に切り替わるなどして車両の乗り入れができなくなります。

しかし7/15、7/16の前祭の宵山、7/17の前祭の山鉾巡行、7/24の後祭の山鉾巡行については、東西方向は八坂神社から堀川通りまで車両通行止め。南北方向では御池通~四条通までとかなり広範囲な規制区域が設けられますので、車で向かう日時を下にある京都府警察が作成した規制情報(PDF)をじっくり参照してください。

京都府警察

オススメの駐車場

祇園祭には大量の人々が訪れるので、当然公共交通機関での来訪が望まれます。特に前祭、後祭の宵山や山鉾巡行が行われる日には人出がピークを迎えるのでなおさら車でのアクセスはオススメできません。

しかしながら祇園祭は日本を代表するお祭で県内だけでなく県外からも祭客が押し寄せるわけで、中にはどうしても車で向かいたいという方も少なくありません。

駐車場料金についてですが八坂神社近辺ですと市営の京都市円山駐車場、京都市鴨東駐車場が定番で最大料金についてはそれぞれ無し、24時間で3800円と高額。時間貸し料金については30分で200円、30分で250円と相場よりも安め。ただこちらの駐車場近辺は祭期間中ですとかなり混雑するのでオススメできません。

祇園周辺の膨大な量の駐車場を見比べてみましたが時間貸し料金は1時間で600~1000円、12時間、もしくは24時間以内の利用で設定されている最大料金は1500円は安い方で2000円台、3000円台もザラでそもそも上限設定がない駐車場も少なくありません。総じてかなり駐車料金が高い地域と言えます。

そこで祭の中心部である八坂神社から河原町駅を結ぶ四条通を中心に少し離れた場所から~1km以内の駐車場をピックアップ。さらに相場より出来るだけ料金の安い駐車場を6箇所に厳選して紹介します。

  • 駐車場の地図はページ下部に表示しています。駐車場名の見出しの下に地図番号を振っています。

タイムズ河原町松原

地図番号1

阪急電鉄京都本線・河原町駅までの距離は600m。八坂神社の西楼門までは1.3kmの場所にある駐車場。

日中の最大料金が設定されていないのは痛いところですが、終日60分で200円と時間貸し料金に関しては地域最安。4時間程度の利用でしたら駐車場台が安上がりになります。

料金詳細8:00-22:00 60分 200円
22:00-7:00 60分 100円 この時間内で最大料金が300円
車室制限全長5m・全幅1.9m・全高2.1m・重量2.5t
駐車台数 2台
住所 京都市下京区松川町387
公式 Times

三井のリパーク松原通柳馬場東第2

地図番号2

阪急電鉄京都本線・河原町駅までの距離は850m。八坂神社の西楼門までは1.5kmの場所にある駐車場で欠航遠い位置にあります。

時間貸し料金は1時間で400円と相場よりまあまあ安い程度です。しかし12時間の利用で最大900円の上限が設定されているので、長時間の利用でも安心して駐車できる価格設定と言えます。

注意事項は決められた車室のみ上限設定が提供されることなので料金詳細で確認してください。

料金詳細8:00-22:00 40分 200円
22:00-7:00 60分 100円
3番、4番、5番、6番車室のみ限定で12時間以内の利用が最大で900円
車室制限全長5m・全幅1.9m・全高2m・重量2t
駐車台数 6台
住所 京都市下京区松原中之町480
公式三井のリパーク

タイムズ総本山知恩院源光院前

地図番号3

八坂神社の西楼門まで650mと好立地の場所にある駐車場ですが、渋滞に巻き込まれる恐れもあります。

時間貸し料金が1時間で400円と相場よりも安め。そして12時間利用の際の料金が1000円なのでこの付近一帯の中ではかなり料金がオトクな駐車場となります。

料金詳細常に30分 200円
12時間以内の最大料金が1000円
車室制限全長5m・全幅1.9m・全高2.1m・重量2.5t
駐車台数 11台
住所 京都市東山区林下町400
公式 Times

しょうけんパーキング

地図番号4

八坂神社まで徒歩15分ほど。約1000m離れた場所にある駐車場。

土日祝日は12時間以内の利用で1500円。平日の場合は1000円。これまで紹介した駐車場より高めですが、周辺の駐車場と比較する安い部類となります。

料金詳細8:00~23:00 30分 200円
23:00~8:00 60分 100円
平日は12時間以内の利用で1000円 土日祝日は1500円
車室制限不明
駐車台数 5台
住所 京都市東山区弓矢町52
公式 コンセプト

B-Times下京区東塩小路町駐車場 *現在は利用できません

地図番号5

四条駅までの距離は2.8km。京都駅前にある駐車場。

料金は1日借りて500円と激安ですが、人気もあり 軽自動車専用 なので注意。

祇園までの距離は結構辛いものがありますが、京都に馴染みのない方は京都の街を楽しみながら目的に向かうのも旅の一つかと思います。

また京都駅から近いので京都市営地下鉄烏丸線を使い京都駅~四条駅間(4分程の所要時間、210円)を使うのも良いでしょう。

料金詳細1日借りて500円
車室制限全長4.5m・全幅2.2m
駐車台数 不明
住所 京都市下京区東塩小路町
公式

コインパーキングの場所

おわりに

以上祇園祭の概要とオススメの駐車場を見てきました。

またここでオススメとした駐車場や御本人が調べた駐車場が、現地に赴いた際に満車になっていることもあります。

そうなってしまうと、祗園祭に参加するためには何が何でも駐車場を探し出して車を預けなけらばなりません。

とりあえずどこか空いている駐車場を探す場合には、空車状況を確認できるサイトを参考にすれば便利です。確認できる限りは

Times

三井のリパーク

京都駐車場ナビ

これらで空いている駐車場を探せば、どんなに混雑していても空いている駐車場が探せないとうことはないかと思います。